リチャード・ファインマンとビル・ゲイツ
ー空想の対話ー

原著: Hasan Zillur Rahim
翻訳*1: 市野 悠

目次

Introduction: ファインマンとの出会い.

Page 1: 物理学を飛び出すファインマン.

Page 2: 物理とコンピュータ.

Page 3: ソフトウェア設計,オブジェクト指向.生物工学.

Page 4: 学問とは何か?ファインマンの夢とゲイツの野望.


この翻訳文書について

これは,Hasan Zillur Rahim: Richard Feynman and Bill Gates An imaginary encounterを,著者の許可を得て翻訳・公開するものです.著作権はHasan Zillur Rahimにあります.出版,商用利用をしてはいけません.

邦訳についての全責任は訳者にあります.日本語訳中の誤植・間違いに気付いた方はページ下段のメールアドレスまで連絡をしてください.

この文章を翻訳するにあたって岡本純一氏の多大な助力があったことに,この場を借りてお礼申し上げます.


能書

この文章はファインマン著作の詳細な分析に基づいたフィクションである.

物理学と計算機科学はもちろん,話題は生物学や複雑系科学まで及ぶ.作者Rahimの物理学のセンスが随所にあふれており,物理の思考フィルターを通して世界を眺めるというup-to-dateな視点が色濃く反映されている.複雑化する世界を生き抜いていくために,的確に事象を把握することが必須となった今,理論物理学やソフトウェア開発に携わっている人のみならず,他分野の人にとっても多いに刺激的な文章になっていると思う.このような新鮮な試みをされた作者に賞賛の声をあげたい.

ちなみにこのエッセイはQCQI (Quantum Computation and Quantum Information)の練習問題で取り上げられている.

決してファインマンのファンという訳ではない私も,ファインマンの考え方を知るため,何冊もある彼の著作に触れるきっかけを得た.この翻訳によって,より多くの人がファインマン,ひいては物理学を身近に感じてもらえれば幸いである.

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訳註

  1. 2007年9月24日公開
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